小川長大夫(おがわ・ちょうだゆう)
三代 小川長樂(おがわ‧ちょうらく)

OGAWA CHODAYU (OGAWA CHORAKU III)

慶⼊の弟⼦であった⼩川⼤治郎が、明治三⼗九年、⽵⽥黙雷⽼師より「⻑樂」を、圓能斎宗匠より「⻑友軒」の号を賜り「⻑樂窯」を開窯、初代⼩川⻑樂を号する。
⼆代景雲⻑樂(⼩川幸⼀、昭和⼗⼋年樂焼抹茶盌‧外にて国より技術保存作家の指定を受ける)の⻑男に⽣まれた幸雄は⾼校卒業後⼆代に師事、「裕起夫」銘にて陶芸家としての活動をはじめ、平成四年に醍醐寺座主、⿇⽣⽂雄猊下より「松⾵軒」の号を賜り、三代⻑樂を襲名する。
令和六年に長男裕嗣に四代長樂を譲り、隠居名小川長大夫を襲名する。


1886年 ⼩川⼤治郎、⼗⼀代慶⼊の弟⼦となる
1906年 ⽵⽥黙雷⽼師より「⻑樂」を、圓能斎宗匠より「⻑友軒」の号を賜り、⼗⼆代弘⼊の元を辞し、「⻑樂窯」を開窯する
1939年 ⼩川幸⼀、⼆代⻑樂を襲名し、古渡庵頴川⽼師より「景雲」の号を賜る
1947年 ⼩川幸雄、⼆代⻑樂の⻑男として⽣まれる
1984年 通商産業⼤⾂奨励賞を受賞する
1992年 醍醐寺座主、⿇⽣⽂雄猊下より「松⾵軒」の号を賜り、三代⻑樂を襲名する
1998年 秀吉醍醐の花⾒四百年を記念し、重⽂醍醐花⾒短籍他の⾒⽴茶盌を制作し、「醍醐の宴 ⼩川⻑樂展」を開催する
2002年 ⼩堀泰巌⽼師より「⽞匋菴」の号を賜る
2006年 ⾼台寺、三⼗六歌仙の歌⾒⽴作品を制作し、『開窯百周年記念 ⼩川⻑樂作品集』を出版、記念展を開催する
2010年 伊賀の地に、⼯房「⽞匋菴」を建築する
     松尾芭蕉‧野ざらし紀⾏の俳句より⾒⽴作品を制作する
現在  ⽇本⼯芸協議会副会⻑、京都樂窯会会⻑
    アリアナ美術館に「幕釉⾚樂茶盌」が永久保存
    「炎の宴 ⼩川⻑樂‧裕嗣⽗⼦展」を各地にて開催する