三代 井上春峰(いのうえ‧しゅんぽう)

INOUE SHUNPOU III

⼤正⼗年。
愛知県瀬⼾市から⼊洛した初代が興家し、⽇吉の地に窯を開き井上春峰を名乗り九⼗年。当代は三代⽬。
初代春峰は裏千家とも関わりがあり、淡々斎宗匠との交流も深かったという。
その縁もあり、代々茶陶の製作に勤しんでいる。
初代春峰は煎茶道にも造詣が深く、その影響を受けた当代は、煎茶道具の作陶を得意とする。


1924年 井上幸⼀、愛知県瀬⼾市より⼊洛 東⼭阿弥陀ヶ峰⼭麓に開窯 松⽉庵初代春峰を号す
1950年 井上幸次、⼆代春峰の⻑男として⽣まれる
1970年 初代没後、⻑⼥井上蔦⼦が⼆代春峰を襲名
1974年 ⽴命館⼤学卒業後、京都府⽴陶磁器訓練校、京都市⼯業試験場にて製陶技術を研究の傍ら⼆代春峰の許で陶芸技術の研鑽に努める
1988年 ⻩檗⼭萬福寺第五⼗⼋代管⻑、奥⽥⾏朗猊下より「在⼼」の居⼠号を賜る
以後、同号にて作陶。同⼈展‧公募展等に出展
1998年 ⼆代没後、三代春峰を襲名 ⻩檗⼭萬福寺より⻩檗陶匠の証を受ける
2006年 横浜髙島屋、⽇本橋三越本店美術画廊において⻩檗陶匠委嘱
五⼗周年記念展を開催
2011年 ⽇本橋三越本店美術画廊において還暦記念展を開催
現在  ⽇本煎茶⼯芸協会代表、⽇本煎茶⼯芸展審査員、財団法⼈京都陶磁器協会理事