○初代 三浦⽵泉安政元年⼋⽉⼗五⽇、京都 下京に⽣まれる。幼名を政吉、⼜の名を駒次郎、号を初め 有声居 のち 篩⽉庵 と称した。⼗三歳で 陶匠仁阿弥の⾨に⼊り修⾏。明治⼗六年、五条坂に独⽴開窯。⼤正四年三⽉⼗九⽇歿、年六⼗三歳。○⼆代 三浦⽵泉明治⼗五年⼗⼀⽉⼗⼀⽇、初代⽵泉の⻑男として五条坂に⽣まれる。幼名を敬太郎、⼤正四年 ⼆代⽵泉を継承。 ⼤正九年三⽉⼆⼗七⽇歿、年三⼗九歳。○三代 三浦⽵泉⼆代⽵泉の末弟、⼤正⼗年 三代を襲名し、のち分家独⽴して⽵軒を称した。○四代 三浦⽵泉明治四⼗四年⼆⽉四⽇、⼆代⽵泉の⻑男として五条坂に⽣まれる。幼名を庸蔵。京都美術専⾨学校にて絵画‧陶芸他を修⾏。昭和六年 四代⽵泉を継承。昭和四⼗七年、⻑男徹に五代⽵泉をゆずり隠居。昭和五⼗⼀年⼗⼀⽉⼆⼗⼆⽇歿、年六⼗六歳。
○五代 三浦⽵泉
昭和九年八 ⽉三十一 ⽇、四代⽵泉の⻑男として京都五条坂に⽣まれる。幼名を徹。昭和三十二年同志社⼤学⽂学部卒業、⽇本⽂化史及び美学‧芸術学を専攻陶業を⽗四代⽵泉に師事昭和三十三年京都府⽴陶⼯専修校成形科卒業。昭和三十四年京都市⽴⼯芸指導所窯業科修了。その間、茶道‧煎茶道‧華道‧⾹道を修⾏。昭和四十七年五代⽵泉を継承する。京焼‧⽵泉家の伝統作⾵を⽣かし、陶磁全般の技術を研修‧会得。⼤気汚染防⽌法令により使⽤できなくなった 従来の登り窯焼成に代わるものとして、ガス‧電気による、より効果的な焼成法を研究開発し成功。昭和四十九年図録『五代三浦⽵泉作品抄』を、昭和五十二年『同作品抄Ⅱ』、続いて『作品抄Ⅲ』、『Ⅳ‧Ⅴ‧Ⅵ』を出版刊 毎年、全国各地に於いて作品個展を開催。